老後が不安だし資産運用しなきゃいけないけど、どこから手を付ければ良いんだろう。
書籍だと内容が抽象的だったり、ネットやSNSでは高収入のキラキラした人ばかりで、参考にならないと感じることもあるかもしれませんね。
私自身、社会に出た当初は年収300万円の派遣社員でした。このままでは生活が楽にならず、将来の不安も消えないと感じ、恐怖感を覚えました。毎日8時間の労働に加え、仕事の準備や通勤でさらに2時間を費やし、その対価として給料を得る日々。そこから税金や社会保険料が引かれるのが普通と思われがちですが、私にはこの状況がとても恐ろしく感じられました。
多くのサラリーマンが似たような状態にあると思いますが、私はこの状態に強い違和感を覚えました。そこで、この終わりのないラットレースから抜け出すために資産形成を始めました。まだまだスタートしたばかりで資産は多くありませんし、老後の不安も完全には解消されていませんが、投資を始めたことで自分の考え方やマインドセットに大きな変化があり、「お金」というものについて深く考えるようになりました。
この記事では、私の体験談をもとに、20〜30代の若い人向けに、将来に向けて資産形成を始める方法をお伝えします。お金を貯めて経済的に自由になりたいと考えている方の参考になれば幸いです。ぜひ最後までお読みください。
私の資産形成方法
ステップ1:収入の8割で生活しよう
給料日に手取りの20%を強制的に貯蓄し、残りの80%で生活する。これだけで簡単に貯蓄ができます。
給料が振り込まれたら20%は強制的に定期預金に移す仕組みなどを作っておくとよいかと思います。ちなみに私は給料が入ったら必要最低限の生活費を残して残りは全部証券口座へぶち込んでます。
収入の範囲内で適切に生活することは、資産形成の基本です。突然会社が倒産したり、事故や病気で収入が途絶えたりすると、生活が破綻してしまう可能性があります。実際、リーマンショックでは多くの人が給与カットを受け、かなりの期間20%のカットを強いられました。同様に、コロナショックでも多くの業界で似たような状況が見られました。
このような事態に備えるためにも、収入の範囲内で計画的に生活することが重要です。また、人生は想像以上に長く、貯蓄や運用の期間も長いことから、少し貯金を取り崩してでも、安定した生活スタイルを確立しておくことが長期的に見て効果的です。
ステップ2:全ての支出を把握コントロールするべし!
自分自身の支出を把握することは必須のスキル。
自分が何にお金を使っているのかを把握せずには蓄財は不可能です。穴の開いたバケツに水を貯めているようなものかともいます。
私はズボラなので手書きで家計簿などつけれる気がしなかったので、現金をできるだけ使わず、支払いをカード一枚にまとめて家計簿管理アプリを使い支出を可視化しています。
テクノロジーの進歩にはびっくりです。初めて家計管理アプリを使ったときは衝撃的でした。銀行口座やクレジットカードを登録しておくだけで自動で自分の資産を可視化してくれるというおりこうさんなのです。使わない理由はありませんね。
ステップ1とステップ2で安定した貯蓄体制がやっと作れます。
ステップ3:生活防衛費を用意する
【ステップ2】であなたの一か月分の支出額がわかったと思います、この金額の6か月分を貯めましょう。6か月分では不安という慎重派の方は12か月分を生活防衛費としましょう。
収入が急に減少したり、失業した場合でも生活を維持するためには、一定の貯蓄が必要です。生活防衛費があれば、次の仕事を見つけるまでの間、生活費をカバーすることができます。
予期せぬ出費があっても心の余裕を持つことができます。金銭的な安心感は、精神的な健康にも寄与し、ストレスを軽減する効果があります。
この生活防衛費は、今後、あなたが生きていく中で大きな安心感と助けになるでしょう。
ステップ4:投資の準備&実際に投資する
生活防衛費がたまった後は、今まで貯金していた収入の20%を資産運用に振り分けていきます。
投資については、証券口座を開く準備をしましょう。SBI証券か楽天証券というネット証券のどちらかを選んでおけばハズレはありません。
投資については、誰にでも出来て再現性が高いパッシブ運用(インデックス投資)をオススメします。
理由は簡単で市場の平均を取りに行く投資スタイルなので、市場全体の平均が右肩上がりのインデックスに投資をしたら市場平均のリターンを見込めるからです。
私の場合はeMAXIS SlimS&P500を核に投資をしています。これを選ぶことでほとんどの投資家たちの平均値を達成もしくはそれ以上の成績を期待できます。
S&P 500の歴史的な平均リターンは、長期的に見て年間約7%〜10%の範囲に収まるとされています。これはインフレーション調整後の数字であり、名目リターンとしては年間約10%前後と言われています。
ステップ5投資を続けるための技術
投資については【ステップ1】でできたお金の20%すべてを投資に回すべきというわけではないです。例えば10%は現金で保有するという選択も良いかと思います。理由は、株式市場では絶対にリーマンショックや、コロナショックのような下落相場に立ち会うことになるからです。
このような時、精神の防衛目的で現金があるというのは心強いです。暴落時にも慌てず対応するには現金以上のものはありません。
上記のようなディフェンシブな理由のほかに暴落時は【買い】のチャンスでもあるため大暴落のバーゲンセール時に買うための現金が必要になります、このようにオフェンシブな理由においても現金ポジションの重要性がわかると思います。
インデックス投資などのパッシブ投資は非常に退屈な運用になります。基本的には証券口座を見る必要すらないような運用方法です。ニュースなどで暴落が目に入ってきたら買い時かもしれませんが、基本は放置が正解な投資方法です。
最後に
以上が、年収300万円から始める誰でもできる資産形成のステップです。資産形成の道は一朝一夕ではありませんが、地道に取り組むことで確実に成果を上げることができます。
まずは収入の範囲内での生活を心がけ、無理のない範囲で貯蓄を始めましょう。そして、生活防衛費を確保した後に、投資を始めることで、将来の不安を軽減し、経済的な自由を目指すことができます。
投資を始める際には、リスクを理解し、長期的な視点で考えることが重要です。市場は変動するものですが、長期的に見れば、インデックス投資などのパッシブ運用は堅実な選択となり得ます。
皆さんがこの記事を参考に、自分自身の経済的な未来に対する不安を少しでも軽減し、より安心できる生活を手に入れる手助けになれば幸いです。経済的な自由を手に入れるために、一歩ずつ前進していきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回もお楽しみに!
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